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2007年6月

感動と上達

もうすぐ学年末・・・フランスでは6月末で授業が終わります。歌のクラスでは、明日月曜夜に、生徒によるコンサートを行います。曲決めをし、明日に向けて仕上げしてきました。今年は男性が多かったのでシューベルトをまとめてやってみようと思ったのですが、ドイツ語なので、時間的に忙しい人は途中で無理となったり、最初から取っ付きが悪い人も。他の生徒さんはクラシックのみ、ということはなく、varieteシャンソンも、英語の映画音楽もありといったところです。常連でも仕事や体調で休みがち、でも熱心な生徒さんもありますので、そういう場合は短期間にできる曲をふたりで探します。

イタリア古典歌曲、ドイツリート、フランス歌曲はフォーレ、プーランクなど。

シメは、今年はヴァリエテで。ホテルカリフォルニアを、本人によるギター伴奏つきで、そして、男性のほうではなかなかいけるO氏による「愛の賛歌」。彼はもともとうまい。セミクラシック、ミュージカルナンバーなどが似合います。合唱で歌うはずだった愛の賛歌、ここでうたうことにしました。テクニック的には、ツーといえばカーに近くなり、一言言えば、割と本人が自分で直せるようになってきています。(そうです、レッスンは、それが目的なのです!)

最後のレッスンでは、歌うのをやめ、何度も読んでもらいました。そうして最後に歌ってもらった時には、こちらも感動するようなできあがり。感受性のよい人は、比例するように歌も上達するものだな・・・技術も大切だけれど、技術だけではないのだな・・・思い、惚れ惚れしたひと時でした。

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美しい・・・6月

仕事に行こうとしたら、最初の方の生徒の休みの連絡アリ。あ~~、3人目も休みの連絡をもらっていたので、時間ができちゃった。というわけで、通り道にあるのに、まだはいったことのなかった公園へ。お天気もよく、緑も美しいこの頃です。

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13区にある学校も、7月頭で学年終了。ソルフェージュクラスはテストも終わり、みな一息ついている様子。25日月曜には、歌のクラスはコンサートをします。

雑歌屋は夏の間も開業中。パリにいらっしゃる方はぜひご連絡ください。

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ダリダの生涯

ダリダの一部の人生を垣間見るルポ番組をやっていました。20年前になくなった歌手ですので、昔の白黒の録画を中心につづられていました。なんて美人なのでしょう。体の線はいつ見てもすらり、現代の理想風。いつ見ても・・・

本名はヨロンダ、エジプトで生まれたイタリア人。エジプトのオケの第一バイオリニストだったお父さんは2歳の時になくなったのだそうです。ミス・エジプトとなり、ダリらの名前で映画の世界へ。そして、アメリカまで行くのはちょっと大変だったので、パリへ来て一年後にはダリダが誕生しました。

恋愛には恵まれず、恋人には死の影がまとわりつきます。サンレモ音楽祭に曲を提供した彼は、音楽祭で認められなかったのを悲観したのか、自殺。そのときの曲を歌うダリダ・・・をみつめる、白黒画面のダリダが写されました。「歌うのはいいけれど、聞くのはいや」といいます。肩が震えています。

「この画面をカットしましょうか?」

「いいえ、どうして?」

生きてきたこと、悲しいことは全部、忘れることはない。つらいことも、そのあとの学びになっている・・・というのがダリダです。

大昔、ギリシャには「悲劇女優」トラジェディーの舞台俳優がいました。「ダリダはトラジェディを歌う女性だ」という声が何人ものタレントから聞かれます。画面で見れば、隙がないのがわかります。”恋するジジ”が、心に痛くつきささってくるのも、そこに歌手以前に”女優”がいるからこそ。

一度の自殺未遂のあと、彼女はいっそう深く自分をみつめました。歌を聞いた人に「あなたの役目は、この声と歌で、人に幸せを与えることにあるのだよ」といわれたそうです。

結婚し、子供をもって母になることを望んだ、普通の人生を求めていたヨロンダもいます。世の中から愛されたダリダもいます。ヨロンダとダリダ、ふたりはどこまでもよりそっていたのでしょう。

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