ファウストとブレル
音楽学校の生徒は大人がほとんど。私の年代はまだ働き盛りか、家族持ちなら忙しいのか、独身多し。なんでこんな素敵な人たちが・・・と思うけど、それはさておき。
学年末も近づき、今年はフランスロマン派作曲家の「グノー」特集をもくろんでいる。とっつきにくかったのだが19世紀の文学の背景を少し教えてもらったとたんに、歌ってもよい曲にかわっていったので、今度は自分が歌えない分を生徒に歌ってもらおうというもくろみ。ちなみにこの学校では、クラシック希望の生徒が多い・・・(ノд・。)ちょっと残念なのである。
さて、大人も大人として大先輩の道を歩んでいる生徒のひとりには、グノーのオペラ「ファウスト」から、メフィストフェレスのアリアを提案。深いバスではないが、クラスの中では貴重なバスの方。努力家で話をよく聞いてくれ、また歴史にとっても強くて多くのことを知っている。
オペラアリア、イタリア歌曲、ヴァッカイに混じっていた「ジャック・ブレル」の曲集。
ちょうど今研究中なのだ。というと、あれこれうたってくれる。歌の改良点はクラシックと同じところですなあ(´~`)。゜○
今年のクラスは、クラシックが圧倒的。増えてしまったわけではない。歌だけ歌いたい人はお断り気味になってきているが、ソルフェージュ訓練をやる人しか残らなくなってきた。そして、楽譜を買うのに一銭も出したくない、と言う人もかなり減った。カラオケではないのでこれだけはお断り。
ひとりの人がフォーレの合唱して、イタリア古典を学び、ブレルを歌い。
ああ、理想だあ~~
来年からも少しシャンソン歌う人増えないかしら。それとも、クラシック希望者に課題にしちゃおうかな。それともプレヴェールとコスマをもう一度やるか・・・
ひとりだけソルフェージュをやりながら、曲はシャンソンのみという生徒がいる。この生徒は自分でどんどん楽譜を買いあさってくるのであるので私が受け入れているのである。
それにしてもいったいどこから出てきたのか、これはいったい誰が歌ったのか、書いたのか!?いまどき手に入るのか?という、ピース譜がた~~っぷりやってくる。中には伴奏が非常に良く書きこんであるものもある。クラシックの要領で展開していくと、なかなかいい感じなのである。(声のことではなく表現のこと)ボリス・ヴィオンの楽譜もその意味ではよい。
知らない曲を、音源ではなく、楽譜だけを頼りに組み立てていく楽しみ。この生徒も人生の先輩なのだから、本人の方がもちろん良く知っているが、私は音源まで頼まないで、どんな感じなのかを尋ねる。意味と背景がわからなければ、それも本人に尋ねる。フランス人だからと言ってすべてわかるわけではないが、ものによってはその曲の時代を生きてきた人なのだから、何か違う手ごたえがある。
日本に演歌やニューミュージック(古いか)や、インディーズその他もろもろの曲がたくさんあり、作曲家も作詞家も星の数のようにあるように・・・フランスの歌も、たくさんたくさんあるのである。
わかりやすいお話もあれば、いくら有名でもわかりにいくい「詩」だってある。「詩」の解釈は、歌い手によって違って当たり前だし、同じ歌い手がどんどん解釈を変えていくこともあるし、毎日同じ気分で歌うとも限らない。
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